中秋明月祭大阪2011 開催にあたって

 

中秋明月祭大阪2011実行委員会

実行委員長  曽 昇龍

 いにしえの都、史跡 難波宮で今年も「中秋明月祭大阪2011」を開催させていただくこととなりました。

中秋月祭の中秋は、暦の8月15日に明月を鑑賞する「中秋節」の意味で、中国も日本も同じ習慣を有し、月を眺めて故郷を思い、家族で名月を観賞する共通の文化となっています。

思えば古くは徐福伝説から、魏志倭人伝での卑弥呼の記述、阿倍仲麻呂と李白、鑑真和上とその弟子たちから近代の魯迅と藤野先生にいたる中日交流の歴史は枚挙にいとまがありません。まさしく一衣帯水の国であり、両国間には数多くの魅力的な物語が生まれています。

平成の時代となった今、この中秋節の節目に、大阪の地であらためて中国と日本のあいだの交流に新しいページを開きたいとの思いで、9月17日・18日の両日に3回目となる中秋明月祭を開催いたします。

今年は3月11日に東日本大震災が発生し、大津波の発生、原子力発電所の事故がありました。あらためまして被災されました皆様にお見舞いと犠牲者の方のご家族に哀悼の意を表明させていただきます。われわれ実行委員会を組織する団体も独自に支援物資の輸送、義捐金の寄付、チャリティ・コンサートの開催を通じて微力ながら支援をさせていただきました。

この大震災の年に、「中秋明月祭大阪2011」を開催するにあたり、これまでどおり、中国の文化を中心とした中日交流の舞台、催し物、ブースの企画の他に、さらに被災者、被災地を支援できることはできないかを考え、企画させていただいています。日本の元気を力づけたい思いでいっぱいです。

今年のテーマは人と人のふれあいの「和」です。中国語で「合」と「和」は同音(he)です。関西に住むたくさんの中国人、日本人、地域の市民の皆様が会場へ集まり、仲間になり(合)、交流を通じて新たな人と人のふれあい、出会いが生まれ(和)感動を体験していただき、あらたな物語が生まれましたらわれわれといたしましては最高の喜びです。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。